レンズな話 その5 ~EF16-35mm F4L IS USM~
レンズな話第5弾にしてようやくズームレンズのお話です。だが取り回しの良い標準ズームでも便利ズームでもない
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いわゆるキヤノンにおける小三元レンズ*1の一つであり大三元*2には手が届かないけど高性能なレンズがほしい!っていう人の心を鷲掴みにしてしまうレンズの一つです。結構いい値段するとか言わない
16mmから始まる超広角撮影はキットレンズの24mmよりもさらに遠近感の強調された写真を得ることが出来、風景撮影には手放せないものになっています。また開放F4と控えめにしているためか開放撮影でも隅々まで解像しておりシャープネスのためにわざわざ絞らなくてすむのは手持ち撮影勢の私としては手ぶれ補正と相まってありがたい限りです。 絞り羽根が9枚ということもあり光条を18条も出せるため非常に派手な写真にすることも可能です。
レンズコーティングも高品位なものが使用されているため基本的に逆光で使用してもフレア・ゴーストは気にならないレベルなのですが、口径の大きい超広角レンズということで条件によっては盛大に出てしまう場合があります。ただこれも表現の一つとして上手く使えたら楽しいものになる気がします。
35mmまでの範囲をカバーしているので超広角では間抜けになってしまう場合でも準広角~広角域までズームすることで画を引き締めることも簡単にできます。広角域は1mm違うだけで画がガラッと変わるのでそういった意味でも広角域はズームレンズのほうが使いやすいと個人的に思っています。
公称約4段の手ぶれ補正は三脚NGの場所において夜景撮影するさいに強力な助っ人となります。一般的に1/焦点距離が手ブレしないシャッター速度といわれますがこのレンズにおいては1/15~1/40くらいまではそもそも手ブレしない速度であり更にそれより遅く1秒台に入っても条件さえ良ければ手ブレ無視できるのは便利なことこの上ないです。
24mmくらいだとそこまで広角感はないですね。感覚がおかしくなっているという指摘は受け付けないやはり20mmを下回った時の広がり感は一度使い始めると忘れられないものになります。
いやぁしかし広角レンズはいいですなぁ。使い方難しいところがあって始めのうちはレンズに撮らされている写真しか量産できないですが、慣れてくると焦点距離故のパンフォーカスや下からあおったり被写体にぐっと寄っての遠近感を扱えるようになり撮れる写真の幅が大きく変わってきます。
この記事読んで「広角撮影に興味出たけどレンズ高くね?」って言うそこのアナタ!他のレンズメーカー*3やキヤノンでも同等の焦点距離をカバーしつつ廉価なレンズも出回っているのでそちらから始めてみてはいかがでしょうか?