旅行な話 河津・下田編 ~春咲小紅~
気づけば早いもので2月ももう終わろうとしています。
ようよう春の花の蕾が膨らみ始め、暖かな春の兆しを感じる今日このごろですが、私は一足先に伊豆へ春を先取りしてきました。
早咲きの桜として有名な河津桜のルーツである河津の様子がこちらになります。まだまだ暖かくなってきたとはいえまだ本番には遠いのか意外と蕾のままの花も多く7~8分咲といったところでしょうか。
ふと啼き声に誘われて見上げてみるとそこには桜の蜜を堪能するメジロが枝から枝へと飛び回っています。嘴に花粉付けたことに気づかずにこちらをみているのはあどけない可愛らしさがあります。
朝9時前に着くようにしたので到着時点ではまだ人がまばらでしたが、流石に11時近くなってくると平日とはいえ人が増えてきます。
ここいらで一旦私は下田の方へ進出することにいたします。
河津から下田へは伊豆急ですぐに出られるのでついでに観光していくにはもってこいです。
ただ、昼の時間に下田を撮影しても面白くないと思ったので更にここからバスで爪木崎に向かいます。
駅前から出るバスに揺られること20分、下田の先端爪木崎に到着です。
車で20分弱とそこまで距離はないのですが、バスの時間が2時間に1本で終バスが16時台という恐ろしい場所なので出来ることならば自家用車やバイクなどでアクセスすることをオススメします。
ここは夏場は海水浴場として1月から2月にかけては群生する水仙が一斉に咲き乱れる水仙まつりが行われています。残念ながら今回は既に水仙の季節が終わっていたため閑散としていましたが、こういう雰囲気も好きなので非常に美味しかったです。
流石伊豆の海辺、水の透明感が素晴らしい限りです。
爪木崎灯台、家に帰って調べるまで気が付かなかった知らなかったのですがミスチルの「Sign」のジャケット写真に使われていたようです。
*1
このあたりはかつての火山活動の名残である柱状節理を間近で見ることの出来る場所であり自然の作った造形にしては整いすぎているほど端正な六角柱を生で拝むことが出来ます。
しかし、本当にこの爪木崎のロケーションは綺麗でした。もう少し暖かくなったら人連れてきて人物写真撮ってみたくなります。
ちなみにこの爪木崎からすぐ隣の須崎海岸までは海岸線を歩いていくことが出来る遊歩道が整備されており中々に面白そうではありましたが、それに足を伸ばすと終バスとの勝負というシャレにならないことになるので今回は諦めました。時間があればまた来たいです。
さてそんなことで余裕を持って終バス一本前のバスに乗り*2下田に戻ります。これくらいの時間になると光が山吹色に変わり私の好きな色合いになってくるのです。
ペリーロード、一眼買って初めて旅行に来たのもここ下田だったことを思い出しました。その時は3月の半ば過ぎだったのでもう少し柳の青さもありました。
ごりごり現像でのっぺりしてますね。
ペリーロードを抜けるとすぐにペリー提督上陸の地が見えてきます。
よく歴史の教科書で見かけるペリー提督その人の顔ですね。我々世代では教科書よりもフラッシュで見た顔かもしれませんが
湾内の島*3へと伸びる堤防、太公望たちが気の向くままに釣り糸を垂らしています。
その堤防あたりで寛ぐ三毛猫、九分九厘メスだと思われます。大分人に慣れているのか標準レンズでここまで寄っても逃げる気配がありませんでした。
最後に本当は河津の夜桜撮りたかったのですが残念ながら奥実は無慈悲にもお仕事……黄昏時の桜を納めることしかできなかったのは残念ですね。来年はもっと余裕を持って見に来たいものです。