【ご報告】
急に寒さが厳しくなり街中にはイルミネーションやサンタクロースがあふれ始め冬の訪れを感じる今日このごろ、皆様如何お過ごしでしょうか。
薄々感づいている方もいらっしゃると思いますがこの場を借りてご報告させていただきます。
この度私は地元大船のフォトショップHAZUI様にて写真の個展を開かせていただく運びとなりました。
写真を本格的に初めて5年目となる節目で初めての個展開催となります。
会期や会場、テーマなどの詳細につきましては後ほど投稿いたしますイベントページをご参照いただきますようお願いいたします。
せっかくの初個展なのでこちらで進捗なり当日までの流れなどなりを記録・公開していけたらなと思います。
旅行な話 ~長崎2泊3日~ day1
年明け辺りからずっと行きたかった長崎に行ってきました。
本当は2月のランタン祭りを狙ってたのですが生憎仕事の都合がつかずこの梅雨の時期となりました。
羽田空港から長崎空港まではフライト時間で約1時間半、前後の手続き含めても2時間程度であり毎年恒例となっている京都行きとあまり変わらない感じがします。長崎空港から長崎市内まではリムジンバスが出ているのでそれに揺られて1時間程度とトータルで3時間ちょっとみれば良さそうな感じです。
まず最初に向かったのは定番観光スポットの眼鏡橋です。この中島川には幾つもの石造りの橋が架けられていますが、その中で一番古く有名なのがこの眼鏡橋です。
眼鏡橋電停から市電に揺られてグラバー園方面へ、訪れたときはグラバー邸が全面改修工事に入っていたので中に入ることは出来なかったですが修復作業という珍しいものを外から見学できるようになっていました。
グラバー園の山頂側出口から更に山を登っていくと鍋冠山公園に出ます。つい最近道が整備されたのかコンクリート舗装の歩きやすい遊歩道が展望台まで続いているのでレンタカーなどの移動手段を使わなくても登ってこれます。 陽が延びていたので撮影予定時間内には完全に夜の帳は降りず稲佐山の向こうに残光が見えています。夕飯の確保を考えたらあまり長居できなかったので仕方ないですがこれはこれできれいな風景でした。
河津桜な話 ~松田桜まつり2019~
気がついたら2月も終わり3月も始まって既に1週間が経とうとしています。
日中の写真がモノトーンになりがちな冬が終わり色彩が増えてくる春が始まったのでさっそく神奈川県は松田町まで河津桜を撮りに行ってきました。河津桜なら河津まで撮りに行けよ
いわゆる桜というとソメイヨシノが一番メジャーですが、限りなく白に近い桜色なので写真に収めると存外地味に写ってしまうのですがこの河津桜ははっきりと濃い桜色をしているので青空とのコントラストがよく映えます。
変に彩度や色温度弄らずとも鮮やかな色彩であるためソメイヨシノの写真にありがちな不自然な色合いを作らずにそのまま作品になるのが良いですね。
松田山ハーブガーデンは桜の下に菜の花が一面に咲いており視界いっぱいに春が広がります。
クリスタルボールはこういうゆるふわサブカルクソ写真ふんわりと舌写真撮るときに使うと面白いですね。宙玉フィルタよりも構図の自由度が高いのが利点です。
弱点としてはなにかに台座などを利用して置かなければならないので日の丸構図のようにして撮ろうとすると必然的に台座や三脚が写り込んでしまうのですよね。Photoshopとかをうまく使ってごまかせればよいのですがまだそこまでの技術はなく構図でごまかしています。
旅行な話 ~冬の秩父・氷の世界~
友人に「週末暇?」と聞かれてその場のノリで秩父行きをキメてきました。
前々から秩父自体には興味があったので渡りに船ではあったのですがまさかこの真冬に行くことになるとは思わなかったです。
秩父は西武鉄道の末端で埼玉の奥地というイメージが強かったのですが*1地元からだと湘南新宿ラインや東横線で池袋まですんなりアクセスできるようになっていたため思ったよりは遠く感じなかったです。*2
今回の撮影旅行での装備は以下の通りです。
・EOS 5DMarkⅣ
・opera 50mm F1.4 FF
・EF50mm F1.2L USM
・TAMRON SP 90mm F/2.8 Di VC USD MACRO1:1 F017
・TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 A032
仕事終わりにダッシュで準備していたのでEF16-35mm F4L IS USMをカメラリュックに入れ忘れてしまい折角の風景なのに超広角域を使えないという痛恨のミスをしてしまいました。旅行の準備は前もって落ち着いて行うべきですね。
まず最初に訪れたのはひさつきの氷柱、ここはライトアップなどはしていないのですが比較的氷柱の近くまで寄ることができるのでインパクトのある写真は撮りやすいかと思います。*3
人里離れた場所に位置しておりライトアップもしていないので超広角レンズで空を写す範囲広げれば星景と氷柱を絡めて撮ることが出来ました。同行した友人はTAMRONの軽量超広角レンズ*4持っていたのでそれで空を絡めていましたね。
続いては更に奥秩父へ分け入って尾ノ内渓谷百景氷柱です。
撮影タイミングの都合で青いライトアップがメインになってしまっていますが、実際は百景氷柱の名前通り赤や緑などといった様々な色のライトに順繰りと照らされて様々な表情の氷景を楽しむことが出来ます。
光の色が変わるタイミングや時間は特に決まっていないのかランダムに変わっているようで夜景撮影でよく行う長時間露光で10秒とかシャッターを開いていると露光中に色が変わってしまうということがしばしばありました。ここらへんは感度と相談して適度なSSで撮影する技術を身に着けないとダメだと感じたところですね。
夜は近くのゴルフ場の宿泊施設で一泊、メインのクラブハウスでの宿泊かなと思ったらまさかの併設コテージというサプライズはありましたが大浴場付きの宿泊施設というだけでもう十分ですね。
翌日は一番名前の知られている三十槌の氷柱へ向かいました。 ここは人工的に氷柱を作っている部分と自然のまま氷柱ができた部分との両方を見ることができます。 天然ゾーンは成り行きに任せたままになっているので昨日の尾ノ内渓谷やこの後に掲載する芦ヶ久保とは違い繊細な氷柱が見られる風景になっています。 逆に人工ゾーンは壁面全体に氷柱が育っており圧倒的なスケール感で迫ってきます。ライトアップを見れたらそれはまた壮観だったのでしょう。
このあとは適当に道の駅で昼ごはん食べて友人と解散した後にあしがくぼの氷柱へ寄っていきました。来るときに車窓からちらっと見えたのと空席のある特急が1時間後と余裕があったのでちょうどよかったです。 上の写真からも分かる通り西武線の車窓から見ることができ、逆に氷柱エリアからは氷の中を駆け抜けていく電車を撮ることができるスポットになっています。
ここの氷柱は柵で仕切られてはいるものの他の氷柱スポットと比べてかなり近くまで近寄ることができるのでまるで氷河に飲み込まれているかのように感じることができます。また氷柱との距離が近いおかげで広角レンズや魚眼レンズなどでパースを活かした写真を非常に撮りやすい気がします。*5
ここまで大きく範囲のある氷柱を整備するのは本当に大変かと思います。
単に氷柱を見せるだけでなく電車の時刻表を掲示して撮影タイミングを分かりやすくしてくれたり、金曜日限定ではありますが撮影&プリントサービスを展開しているなど観光資源として力を入れているのがすごく伝わってきました。
各エリアが結構距離あるので自動車がないと回りにくい点はありますが今度来るときには超広角レンズ忘れずに装備して乗り込みたいですね。
旅行な話~秋の盛りの京都・滋賀①~
久しぶりのブログ記事です。
今年に入って2回目の京都訪問、11月に訪問するのは今回が初めてです。*1
今回も昨年と同様にまずは滋賀エリア観光からスタートです。
まずは比叡山のお膝元にある旧竹林院へ、ここはTwitterで「瑠璃光院みたいなリフレクション撮れるけど人がいない穴場!」と紹介されていたので試しに行ってみました。
前評判の通り比叡山という観光スポットの側でありながら観光客はほぼスルーして登山口へ向かい比較的ゆっくりとお庭を見て回ることが出来ました。
紅葉葉の密度的には瑠璃光院よりまばらなので「一面紅葉!」といったリフレクションは撮れないのですが、お茶席の傘がワンポイントになったり灯籠という無機物が入り込んだりとこちらはこちらで面白い絵が撮れるのでおすすめです。ちょっとテーブルが完全な黒塗りでないからか鏡のようにはなかなか上手くいかないですけど。
続いては比叡山坂本から移動してこちらへ。
そうです旧豊郷小学校校舎です。昭和12年に建てられたこの小学校は地元の篤志家の寄付によるものでありそのデザイン・美しさは小学校にしておくには勿体無いと感じるほどです。 階段の手すりにウサギとカメの彫刻が置いてあるのはやはり小学校という教育施設である証なのでしょうか。
地元の商工会や子育てセンターなどが現在は使っているようで、この比較的新しく見える学習机も普段はなにかに使われているのでしょうか?
レトロなラジカセ、音楽アニメの聖地らしく定期的にライブも行われているらしい。
夜は彦根へ。
三脚使って撮っていいか確認し忘れて全部手持ちで撮ってましたわ。紅葉のライトアップはホワイトバランスが難しいですね~。オレンジ色の光が照射されているので橙色が強くなりすぎる一方で白熱電球側にすると今度は紅葉の赤よりも他の草木の緑が目立ってしまい実際に見た雰囲気とは違ってしまう……。
ちょうど風がなく凪いでいたのでリフレクションがとても綺麗だったのですが長時間露光ができなかったのが心残りです、来年再チャレンジしたいと思います。
*1:普段は12月頭
レンズな話 ~Tokina opera 50mm F1.4 FF~
買っちった。(画像略)
今年(2018年)の冬、CP+2018を目前に流星のごとくケンコー・トキナーから新シリーズレンズ第1弾として発表された標準単焦点レンズ『opera 50mm F1.4 FF』、2018年夏発売予定とのプレスリリースを見て心待ちにしてようやく手元に来ました。Tokinaのレンズだしヨド○シで予約せず買えるだろと思ったら取り寄せ扱いだったよ!しかもスタッフと私の確認不足でNikon用取り寄せてたよ!
そんなこんなで発売当日に手に入れることには失敗しましたが、無事(?)翌日午後に入手し週末二日間を利用して試し撮りしてきました。
レンズスペックは以下の通りです。
手持ちレンズの中では重量級の部類に入ります。
付属の花形フードはレンズ本体から滑らかな曲線を描いて一体化したデザインをしており近代的な雰囲気があります。Milvusに似た感じなので好き嫌いは分かれるかもしれませんが。
あと、このフードにはPLフィルターなどを簡単に回せるようにフードに操作窓が設けられています。この操作窓を覆うカバーを外すことでフォーカスリングを回すようにフィルターを回転させることができます。ただこのカバーはスライドして外れてしまうのでうっかりすると無くしてしまいそうなのが怖いところです。
夕方に入手したので必然的にファーストショットはYOKOHAMAの夜景になりました。
9枚羽絞りによる光芒は派手ですね、被写体や撮りたい雰囲気によってはちょっとうるさくなってしまうかもしれませんね。そういう時は3つのK!開放、開放、開放!それでALL RIGHT!
色の乗り方はZEISSのPlanarのようにはこってりはしていなさそうです。程よい感じで素直な色合いと言えるでしょうか。
逆光条件ではこんな感じになります。流石に光源の近くではフレアやゴーストのようなものが見えていますが画面全体に影響するようなことはなく逆光でも容赦なく使っていけそうです。
またF6.3と開放から4段以上絞っていますが9枚羽のおかげかさほどボケの角張りが目立ちません。公称ではF2.0までの円形絞りを謳っているのでポートレートなどに用いる際にはボケの形は問題にならないかと思います。
ほぼ1:2になるようにトリミングしてこの解像度です。まさに目から鱗が落ちるような*1解像っぷりに帰宅して現像していたところ驚き感動しました。伊達に5000万画素時代対応を謳ってない素晴らしい解像度です。
お待ちかねの開放での描写です。ちょうどピントをおいたロープの結び目あたりはしっかり丁寧に描写したあと前後へなだらかにボケていくのは本当にきれいです。背後のボケもうるさくならずコレくらいの距離感だとある程度形を残しながら消えていくので撮影地の雰囲気を絡めて撮る際にも重宝しそうです。
日没の西日の強い逆光やマジックアワー前後のタイミングでも安定して撮れるのはスナップメインの私にはありがたい限りです。
今回は日中の写真が少なくあのトキナーブルーを確かめられていないのでまた近い内に撮影へ出掛けて確かめてみたいと思います。
レンズな話 ~EF50mm F1.2L USM ~ 2ndレビュー(?)
いやぁ50mm単焦点レンズっていいものですねぇ
キヤノンの誇る超大口径標準レンズであるEF50mm F1.2L USMを手に入れてから1年以上経ち、このレンズでの撮影枚数も十分揃ってきたので*12ndレビューしてみます。
f/6.3まで絞っての撮影、やはりf/4以上まで絞れば柔らかさは減ってシャープな写りになります。
流石に10年以上前の設計によるレンズであり非球面レンズ1枚以外は特殊硝材を使っていないため最近のSIGMA Art 50mm F1.4のような等倍鑑賞に耐えられる緻密なシャープさがあるかと言われると厳しいものがあります。
やはり開放F1.2で少し離れたところにピント置いての風景写真における前後のボケの蕩け方はこのレンズの最大の持ち味ですね。
拡大してみると盛大にフリンジが出ているので現像時に手動で補正しないと余計な色がエッジについてしまう弱点があるけどこういう雰囲気の場合にはそれも味になるので使いこなす楽しみになります。
余談だがこの撮影地は今では撮影禁止になっているので二度と撮れない写真になってしまいました。
F4~5.6ぐらいの絞り値が好きなようでよく使っているようで、ボケとシャープさのバランスをとると丁度この辺りになるではないでしょうか。
2枚目のは散り紅葉のボケがレンズによっては煩くなってしまうこともありますがこの子の場合は素直に溶けていて目が疲れるようなことがないです。
8枚絞りなので素直な8条の光条が出るのですが、若干線が太く都市の夜景では少し使いにくいかな?という印象です。手持ちにはZeissのPlanar 50/f1.4も持っているのですが光条の線の太さに差を感じます。8枚絞りと9枚絞りの差でしょうか。
モノクロームにするとフリンジとかがごまかせるので素晴らしいですね!おい
もっともF1.2開放だとピント面も割とふんわりしてしまうのでシャープさが欲しいときは現像のタイミングで補正かけたほうが良いと思われます。そこ、ピント合わせる技術がないだけとか痛いところつかない
Lレンズなので当然防塵防滴仕様です。雨や雪の中*2でもそこまで神経質にならなくても取り回せるというのは素晴らしいですね。ガチの防塵防滴が欲しいならPENTAXかOLYMPUS使ってください
購入してから1年以上撮影に出かけるときはほぼ毎回持ち出して使っていますがやはり他にはない開放F1.2のボケが使えるというのは遊びの幅を広げてくれるので非常に楽しいレンズです。
一方でフリンジなどの収差が開放F値に近ければ近いほど盛大に現れたり、ピント面の薄さと柔らかすぎるとも言える写りをするので開放からシャープさを求める人にはお勧めしにくいかなというところです。
非常に趣味性の高いレンズであるためハマる人はドハマりするけど駄目な人は全くもって受け付けない、そういう面白みのあるレンズではないでしょうか。