旅行な話 ~春の京都編~
京都編といいながら出だしでいきなり滋賀の近江神宮を出していくスタイル。
流石に3月中旬なのでソメイヨシノは咲いておらず、この時期でも色濃く花の残る河津桜とのコラボ。
東山花灯路の最終週に当たる土日ということで京都市内はなかなかの混み具合だが、滋賀まで抜けると一気に人が減ってゆったり観光ができる。
湖畔とはいうものの、スケールがスケールなので砂浜が広がる湾がみられたり
お昼過ぎに京都へ帰還したらそこからは祇園白川の方へ。昼間に来たので「夜のうちに船で通ったからどんなところだか知らん」とは言わずにすむ
着物の着付けサービスがあちこちで行われるようになったので和装で観光する人も増えましたね、一人ではやっても何の面白味もないので誰かと来た時にはやってみたい。
日が暮れてからは当初の目的である東山花灯路へ。ただ、最終日ということもあって一昨年に来たときよりも人が多く感じる。
高台寺ライトアップ
こういったメインエリアから離れたところの写真はまあ良いのだけれども、メインとなる青く光る庭の写真は散々なことに……。
狐の嫁入りは前回よりよく撮れたのがあったのでよしとする。
旅行な話 河津・下田編 ~春咲小紅~
気づけば早いもので2月ももう終わろうとしています。
ようよう春の花の蕾が膨らみ始め、暖かな春の兆しを感じる今日このごろですが、私は一足先に伊豆へ春を先取りしてきました。
早咲きの桜として有名な河津桜のルーツである河津の様子がこちらになります。まだまだ暖かくなってきたとはいえまだ本番には遠いのか意外と蕾のままの花も多く7~8分咲といったところでしょうか。
ふと啼き声に誘われて見上げてみるとそこには桜の蜜を堪能するメジロが枝から枝へと飛び回っています。嘴に花粉付けたことに気づかずにこちらをみているのはあどけない可愛らしさがあります。
朝9時前に着くようにしたので到着時点ではまだ人がまばらでしたが、流石に11時近くなってくると平日とはいえ人が増えてきます。
ここいらで一旦私は下田の方へ進出することにいたします。
河津から下田へは伊豆急ですぐに出られるのでついでに観光していくにはもってこいです。
ただ、昼の時間に下田を撮影しても面白くないと思ったので更にここからバスで爪木崎に向かいます。
駅前から出るバスに揺られること20分、下田の先端爪木崎に到着です。
車で20分弱とそこまで距離はないのですが、バスの時間が2時間に1本で終バスが16時台という恐ろしい場所なので出来ることならば自家用車やバイクなどでアクセスすることをオススメします。
ここは夏場は海水浴場として1月から2月にかけては群生する水仙が一斉に咲き乱れる水仙まつりが行われています。残念ながら今回は既に水仙の季節が終わっていたため閑散としていましたが、こういう雰囲気も好きなので非常に美味しかったです。
流石伊豆の海辺、水の透明感が素晴らしい限りです。
爪木崎灯台、家に帰って調べるまで気が付かなかった知らなかったのですがミスチルの「Sign」のジャケット写真に使われていたようです。
*1
このあたりはかつての火山活動の名残である柱状節理を間近で見ることの出来る場所であり自然の作った造形にしては整いすぎているほど端正な六角柱を生で拝むことが出来ます。
しかし、本当にこの爪木崎のロケーションは綺麗でした。もう少し暖かくなったら人連れてきて人物写真撮ってみたくなります。
ちなみにこの爪木崎からすぐ隣の須崎海岸までは海岸線を歩いていくことが出来る遊歩道が整備されており中々に面白そうではありましたが、それに足を伸ばすと終バスとの勝負というシャレにならないことになるので今回は諦めました。時間があればまた来たいです。
さてそんなことで余裕を持って終バス一本前のバスに乗り*2下田に戻ります。これくらいの時間になると光が山吹色に変わり私の好きな色合いになってくるのです。
ペリーロード、一眼買って初めて旅行に来たのもここ下田だったことを思い出しました。その時は3月の半ば過ぎだったのでもう少し柳の青さもありました。
ごりごり現像でのっぺりしてますね。
ペリーロードを抜けるとすぐにペリー提督上陸の地が見えてきます。
よく歴史の教科書で見かけるペリー提督その人の顔ですね。我々世代では教科書よりもフラッシュで見た顔かもしれませんが
湾内の島*3へと伸びる堤防、太公望たちが気の向くままに釣り糸を垂らしています。
その堤防あたりで寛ぐ三毛猫、九分九厘メスだと思われます。大分人に慣れているのか標準レンズでここまで寄っても逃げる気配がありませんでした。
最後に本当は河津の夜桜撮りたかったのですが残念ながら奥実は無慈悲にもお仕事……黄昏時の桜を納めることしかできなかったのは残念ですね。来年はもっと余裕を持って見に来たいものです。
散歩な話 ~菜花はオヒタシにかぎるのよ~
気がつけば2月も半分を過ぎ既に後半戦が始まり、日に日に暖かくカメラ日和が増えてきた。
この時期の撮影ターゲットとなると梅や早咲きの河津桜、そして菜の花というのがお決まりである。
流石に休日に河津まで出向いて撮影しても人だかりで落ち着いては中々撮れないだろうから今回は大人しく菜の花を撮りに行くことに。
今回私が撮影に向かったのはココ、JR二宮駅からほど近く1月末頃から2月末にかけて一足早く菜の花が拝めるとの吾妻山公園。
駅を出て正面にある観光協会の裏手から小学校を左手に見つつ山へと向かうと綺麗に整備された登山道が見えてくる。
そこを道なりにズンズン進んでいくと5月には見事なツツジが見られるであろうツツジ畑や神社、子供が楽しめるようなアスレチックが次々と現れそうして登りきった先には丹沢山地から相模湾を一望できる眺めの良い頂上に至る。
二宮~小田原、伊豆半島方面を望む。エメラルドグリーンの海はこのエリアの温暖な気候とあいまって穏やかな南国の雰囲気も。建物は至って普通な日本家屋だらけだが
天候にも恵まれ雄大な富士山を何も遮るものなく拝める。
そして私が狙っていたのはこの菜の花と富士山の共演。望遠レンズによる圧縮を狙ってみたのはいいが被写界深度の関係で富士山をくっきりと描写しようとすると菜の花が単なる黄色い帯になってしまう……。
手前の菜の花もある程度形の分かるようにとF32まで絞り込んだところ当然のごとく小絞りボケが発生して悲惨なことに。(up出来るような代物ではないので写真なし)
遠景とその手前の被写体を両立して撮影できるスキルを身に着けたいものである。
ちなみに今回の撮影では久し振りにソフトフィルターを動員。菜の花や桜といったある程度のまとまりとして写したほうが絵になる花は下手に一輪一輪描写するとクドくなってしまうのでこういったぼかすフィルターを使って柔らかくしたほうが綺麗ではないかと個人的に思っている。
今回使用したフィルターはケンコー・トキナーの「プロソフトン[A]W」とマルミ光機の「シルキーソフトB」の2種。
www.kenko-tokina.co.jp
マルミ光機株式会社:製品情報:フィルム向け・その他
ソフト効果は後者の方が圧倒的に強く使い所を間違うとピンボケ写真のようにも見えてしまうという。
↑これがプロソフトン[A]のソフト効果。F8まで絞っていることもあるがソフト効果の中にも芯があるのが分かる。
↑一方のシルキーソフトはこの柔らかさである。もともとF4以下では描写が柔らかくなるEF50mm F1.2L USMというのもあるがそれにさらに柔らかさを加えているため花の輪郭が溶けてしまっている。
普段使いするにはプロソフトンの方が使いやすいか?もっとアグレッシブにハイキーで白飛びする写真を撮れるならシルキーも積極的に使っていけるのではないかとは思う。
イルミネーションの光も増幅できるという話なので一度夜景撮影に装備してその効果の程を確かめてみたい。
東京な話 ~東京は夜の六時~
先日友人の結婚式に参列してきた。(n人目)
流石に大学卒業後三年もすると同級生の結婚の話題が増えてくる。
まあそんなことはさておき、東京で結婚式が開かれたお陰で久し振りに日の落ちた時間に東京駅近辺を歩くことが出来たので整備の済んだ東京駅を撮影することに。
工事用フェンスが取り除かれその優美な姿を完全な形でついにすべて見れるように!三脚持ってきてどっしり構えて撮影したかったところですが今回はそこまで荷物増やせなかったのでレンズの手ぶれ補正に頼りっぱなし。
丸の内側の赤レンガの重厚な雰囲気とは打って変わって反対に位置する八重洲口は高層ビルとガラス張りの建物からなる近代的な雰囲気。
こういうところはWBを蛍光灯などにして青みを加えるのが好き。
京橋駅⇔日本橋の通りの風景も中々絵になる。
一度でいいからこれくらいの時間から一晩中東京エリアをうろつきながら夜景を撮影するというのをやってみたい。職務質問されないように気をつけないとな
鎌倉な話 ~トワイライトカマクラ~
今年に入って既に4回目の鎌倉訪問。
この日の鎌倉は非常に風が強く海岸の砂が巻き上げられているのか大分靄がかかってしまい遠景に関してはピントが甘いのかただ靄のせいでソフトになっているのかが分からなくなっている。
三連休中日で観光客が多くカマクラニュービーも多いため、食べ物を狙って数多くのトビが空を旋回している。*1
風に乗って飛翔するトビを追いかけて望遠レンズで撮影するのは中々骨が折れる。狭い画角から簡単にロストしてしまうのと動体撮影に特化した7Dシリーズ*2ではないため私の持ちうる技術をテクノロジーで十二分に補えず非常に歩留まりの悪い結果に……。
鳥貴族の皆様は私の使うレンズよりもさらに望遠画角のを*3使っていたり単焦点レンズ*4を使っていながら素晴らしい写真を収めているのは本当に驚嘆しかない。
海に入るために誰かが脱いで忘れていったのか、それともいま冬の海に漂っているサーファーの物か分からないが脱ぎ捨てられたクロックス、砂浜に打ち捨てられているビーサンやクロックスはなぜか行儀よく並んでいることが多いのは常々疑問である。
湘南の海はいかなる季節であろうといかなる天候であろうとサーファーにエンカウントする場所である。オンシーズンの夏が近づくとそれこそサーフ装備した方々におうごんのツメを取った後のピラミット*5のよう。
今日は強風のためか中々に波が高く、波待ちで待機しているサーファーが遠目から見ると波に攫われて溺れているのじゃないかと錯覚するほど。
もう後一ヶ月ほどするとシラス漁解禁で賑わうようになる腰越漁港。まだこの時期はしらすが禁漁期のため人もまばらで防波堤でゆったりと釣り糸を垂らす釣り人が幾人かいるくらい。波が高くて漁に出ていないのか干物を作っていそうな場所にはわかめが吊り下げられパリパリになっている。
YOKOHAMAを代表するアーティストである「ゆず」が『夏色』のPV似て使っていた”あの長い長い下り坂”がここ。
地元じゃない人が紹介すると時折間違って「鎌倉高校脇の坂」となっていることが多いが、実際は県立七里ヶ浜高校と鎌倉プリンスホテルの間にある坂です。*6
ケンコー・トキナーのトワイライトレッドフィルターを使用しての撮影。
www.kenko-tokina.co.jp
夕暮れ時の赤味をかなり強調して全体に強い赤紫を加えるのでかなり飛び道具的な使用方法になるが面白い絵を撮るのには中々便利なフィルター。
姉妹品にトワイライトブルーもあるので今度はそちらにも手を出してみたい。
弱点としてはかなり色の濃いカラーフィルターのため2段の減光があるのとフィルター枠が厚いので広角レンズではケラれてしまうという……。撮影方法によっては周辺減光に溶け込ますことも出来るけど難しいところ。
しかし、近場でアクセスが良いからと何度も鎌倉に来ては撮影しているがそろそろ鎌倉エリアで撮影する写真が頭打ちになってきた。
かなり歩き回って面白そうなスポットを目星つけているというチノ=リはあるが、ただ単に風景を撮るだけということでは面白みが無くなってきている。ポートレートを撮ってみたら面白そうではあるが自分の撮影スタイルで行くと知らないモデルを連れ回してポーズ決めて撮るということは100%失敗することが確定的に明らかなので友人に依頼するしか無いか……。
空港な話 ~羽田編~
月曜日から悠々と休みキメて羽田空港に遊びに行ってきました。
羽田空港は京急蒲田駅が立体化したおかげか横浜からのアクセスが非常に便利になりふらっと手軽に飛行機取りにいけるようになったのはありがたい限りです。
今回は今まで行ったことのなかった国際線ターミナルなるところへも行ってみました。
国際線ターミナルはやはり訪日客を意識してか和風を全面に押し出した区画があり京都や鎌倉、金沢といった和を売りにしている観光地の仲見世のような通りがあったり神楽殿のようなものが設置されているなど近代的な空港設備とのギャップがなかなか面白いところです。
国際線ターミナルからも滑走路はよく見えるのですが、あいにくの風向きのせいか今回は真正面の滑走路から飛び立ったり降り立つようなことはなく駐機しているのを撮る程度しかできませんでした。
場所を変えて愛と信頼の国内線ターミナルです。
ここに来るとこの構図で撮らずにはいられなくなります。
羽田の第二ターミナルはちょうど滑走路の向こう側に東京スカイツリーやゲートウェイブリッジが見えるためその気になればこのように航空機と絡めて撮影することも出来るのです。
今回の撮影はあまり取れ高は良くなかったですね……。多分時間と風向きの関係で取りやすい位置に便数来なかったためと思われます。
また今回始めて100-400mmのライトバズーカを振り回してみたのですがさすがタムロンですね、手ぶれ補正ではピタッとファインダー内像が止まるお陰で構図を合わせやすかったり移動する被写体をロストせずに済みました。
月蝕な話 ~月面兎はモチツキの夢を見るか~
去る1/31は月の大きく見えるスーパームーンと月に2回の満月であるブルームーン、そして皆既月食と3つの天体イベントが重なり一日中その話題で持ちきりでしたね。
naojcamp.nao.ac.jp
カメラクラスタの端くれである私も手持ちの望遠レンズ持ち出して撮影してまいりました。(家にちゃんとした古い天体望遠鏡あるんだけどどこかのレンズが壊れてしまっているらしい残念)
欠け始めの月です。このくらいの欠け具合であればピントも合わせやすく、また露出時間も早く出来るのでクレーターまで写しやすいです。
そしてこちらがほぼ皆既月食となった月、ここまで来るとMFでもなかなかピント合わせにくく、感度も上げざるをえないのでどうしても私の技量ではぼやけてしまいます……。
こういう月の天体イベントは単体でとっても面白みにかけることが多いので本当はどこかに出かけて建物と絡めて撮ったりしたら面白いのでしょうが、なかなかそういうタイミングで出掛けられず地元で撮影するのが精一杯です。
こういった建造物との写真を一度でいいから撮ってみたい。